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2022

8.27

【院長私見】新型コロナウイルスについて

先日は私の新型コロナ感染に伴い、多くの動物や飼い主様にご迷惑をおかけし、本当に申し訳ありませんでした。

現在発熱や咳などの症状はなく、8/23までの自宅隔離期間を終えて開放されておりますが、いわゆるコロナ後遺症と言われる症状に悩まされております。

 

今回の感染を経て、不安になり調べたことや体感できたことをまとめてみようと思いました。

ご自身や身近な方の感染の際に見ていただいた時に、少しでもお役に立てればと思います。

 

 

【新型コロナウイルスについて】

○オミクロン株の基本情報(https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000970030.pdf)

・潜伏期間:2-3日(しかし47%は4日以上、0-8日間潜伏の可能性あり)

・家庭内二次感染率:31-45%

・発病前の検査陽性率はかなり低い

・発病後9日目まではウイルス量が多いが、ほとんど7日目には感染性が落ちている、PCR陽性は14日目以後もある

○環境中のコロナについて(https://www.mhlw.go.jp/content/000761088.pdf)

・空気中3時間、プラスチックや金属で2-3日間生物活性あり

・温度が低いとかなり長く生き延びる(20℃で紙幣やビニール28日間)

・消毒はエタノール(50%以上で1分)、洗剤(界面活性剤含む)、塩素系漂白剤(0.1%で10分、0.15%で1分)

 

○つまり…

どこかでもらって数日無症状、その間に家庭内感染も結構起きて、発病したらやっと検査陽性になる。

→具合悪くなるまでにみんなに感染させてしまうというのは、やっぱりそうみたい。

10日間の自宅隔離は結構安全性は高そう

→だけど絶対大丈夫ってわけではないから、その後もマスクちゃんとして、隔離されてた部屋の消毒はしっかりした方がよさそう

 

 

【私のコロナの症状】

1~4日目:寒気、39-40℃の発熱、関節痛、軽い喉の痛み

3-8日目:強い喉の痛み(耳の奥まで痛い!)、軽い咳、少し痰

現在:倦怠感、息切れ、眠気、寒気

 

 

【コロナ後遺症について】(https://www.mhlw.go.jp/content/000952700.pdf)

噂は聞いていましたが、なかなかしんどいです。

○原因

少しずつ研究が進んでいるようで、以下の理由が考えられているようです。

Tリンパ球(免疫の細胞)数の変化、インターフェロン(免疫調整)の変化、老化細胞の増加による慢性炎症、レニン・アンジオテンシン系(血圧調整)の異常、血液凝固異常(血管が詰まる)など

○発生率

海外の報告では回復後1ヶ月で72.5%、3ヶ月後でも21.6-37.7%の患者さんに何らかの症状が見られたそうです。

国内の報告では12ヶ月後でも30%ほどの方に症状があり、重症患者の方がより多かったようです。

○症状

倦怠感、息切れ、嗅覚障害、不安、咳、味覚障害、抑うつ、集中力低下、記憶障害、脱毛など

○治療法

各症状に合わせて検査や対症療法を行う。

検査で異常がある場合やない場合、精神的な要素が関わる場合もあるようですが、症状が強い場合や、数ヶ月続く場合は積極的に治療を行っていくそうです。

 

「コロナ治ったのにまだそんななの?」と感じる気持ちも分かり、辛くてもなかなか周りの理解が得られにくいのが後遺症のツライところ。

しかしなかなかにしんどいのです。

 

 

【医療崩壊について】

発症がお盆中だったため開いてる病院が少なく、混雑は通常以上、病院到着から会計終了まで3時間かかりました。

駐車場は通路まで満車、車から電話して15分後に検査、1時間以上かかるが待っているように指示、2時間後に診察で陽性報告、40分後に会計と処方。

40℃の発熱の中、車で待つ時間は地獄で、最後にどうしても我慢できなくなり電話をしてしまいました。

「薬いらないですし、ツライので後日お金を払いに来ては駄目ですか?」

「みなさん辛くても待っていただいているんです。受付ももう手一杯でどうにもなりません。待ってもらえませんか。」

お忙しい中無駄な時間を使わせて、こんなやり取りをしてしまいました。

 

『医療崩壊』という過激な単語も、2年半メディアから聞き続けることで鈍感になっていた気がします。

医療従事者の方は本当に必死で仕事をして、なんとか我々の生命と日常を守ってくれているということを痛感しました。

保健所などの公的機関でも同じで、友人は残業がとんでもないことになって働いていました。

 

ちゃんとワクチン打って、マスクや3密回避など感染対策を続けてくださいと、テレビでも医療従事者の方も言っています。

とは言え、会いたい人に会いたい、のも本音です。

いろんな考えがあるのでしょうけど、自分の大切な人たちがコロナで苦しまないようにするために、社会を支えてくれている医療従事者の方が泣きながら仕事をする状況を改善していくために、まだまだ個人個人でできることは続けながら生活を作っていかなきゃいかんのだと感じました。